「謎解き 若き漱石の秘恋」目次 (最終稿)
- 目次
- 序
- 本書の登場人物
- 1. 謎のはじまり
- 2. 夏目漱石の略歴
- 3. 大塚楠緒子
- 3.1 大塚楠緒子の略歴
- 3.2 楠緒子と漱石と大塚保治
- 3.3 『硝子戸の中』の楠緒子
- 4. 漱石と楠緒子の出会い
- 4.1 葬儀車列の小さな娘
- 4.2 楠緒子が通学途中の漱石を見かける事は可能か
- 4.2.1 漱石と楠緒子が通った学校
- 4.2.2 漱石の通学路
- 4.2.3 楠緒子の通学路
- 4.2.4 通学路上で見かける少女
- 4.3 若き漱石の夢の中の美人
- 4.4 眼医者の女の子
- 4.5 狩野亨吉宛て書簡中の「昔し僕が惚れた女」
- 4.6 興津のお見合い
- 4.7 密約
- 4.8 『漱石研究年表』の記述
- 4.9 漱石の肺病宣告
- 5. 明治二十七年の出来事ーー第一の転回
- 5.1 明治二十七〜二十八年の詳細
- 5.2 伊香保への呼び出しと急転回ーー伊香保事件
- 5.3 友人たちの証言
- 5.4 鏡子夫人の『漱石の思い出』
- 5.4.1 漱石の縁談話と芸者あがりの母親
- 5.4.2 法蔵院で迎えた破局
- 5.4.3 君なんかとは月とすっぽん
- 5.5 明治二十七年の転居
- 5.5.1 菅の家、法蔵院への転居と転居通知の解読
- 5.5.2 漱石自身の回顧と告白
- 5.5.3 菅虎雄の対応
- 5.6 明治二十七年の驚かすやうなことーー十月事件の解明
- 5.6.1 それまでの経緯
- 5.6.2 芸者とは誰か
- 5.6.3 事件
- 5.6.4 終焉
- 5.6.5 潔い真相の推論ーー推論ーA
- 5.6.6 煩悶
- 5.6.7 逃避ーー松山へ
- 5.7 小屋の故郷・群馬での風評
- 6. 漱石の住んだ家と転居
- 6.1 鏡子夫人と楠緒子の出会い
- 6.2 駒込千駄木町の家
- 6.3 西片町の家
- 6.4 西片町からの転居
- 7. 漱石と楠緒子の文芸作品上の応酬
- 7.1 応酬の基礎
- 7.2 楠緒子からの最初のラブコール
- 7.3 「ひと夜」(楠緒子)
- 7.4 『密会』(楠緒子)
- 7.5 漱石の英詩
- 7.6 『あのかたの記』(楠緒子)
- 7.7 「ある鶯の鳴くを聴けば」と「ある女の訴ふるを聴けば」
- 7.8 『琴のそら音』
- 7.9 『一夜』と『猫伝 六』に描かれた楠緒子
- 7.10 『客間』(楠緒子)
- 7.11 『猫伝 十一』の謎掛けーー楠緒子と銀杏返しの女の子
- 7.12 『草枕』
- 8. 漱石の第二の転回
- 8.1 俗事との決別
- 8.2 早稲田南町転居前後の漱石と楠緒子
- 8.2.1 転居前後の漱石の手紙
- 8.2.2 楠緒子への書簡中の宛て名の書き方
- 8.2.3 楠緒子作品に対する漱石の評価の書き方
- 8.2.4 大塚家で開かれたパーティ
- 8.3 西片町からの転居の秘められた理由
- 8.3.1 夏目家の家賃
- 8.3.2 家賃問題
- 8.3.3 逃避ーー西片町から
- 8.3.4 楠緒子の小説『露』
- 8.3.5 占いの効果
- 8.3.6 『虞美人草』
- 8.3.7 事項のまとめ
- 8.4 楠緒子の復活
- 8.5 『三四郎』への反映
- 8.5.1 『三四郎』の舞台は明治何年か
- 8.5.2 広田先生が独身の理由(一)
- 8.5.3 広田先生が独身の理由(二):夢の中の女と楠緒子
- 8.5.4 広田先生の転居
- 8.5.5 大塚保治への配慮
- 8.5.6 新たな課題
- 8.6 漱石の執筆姿勢
- 8.7 様々な見方
- 8.7.1 『明暗』への反映
- 8.7.2 佐佐木信綱と小宮豊隆の回想
- 8.7.3 鏡子夫人は知っていた?
- 9. 漱石の独白
- 9.1 楠緒子 妾を撃退ス
- 9.2 東風子ノ新体詩集
- 9.3 秘匿すべき会話
- 9.4 三角関係の取り引き
- 9.5 西片町時代の心理戦
- 9.6 明治二十七年断恋の断片
- 9.7 小説中の女の決意
- 10. 『一夜』の謎解きと翻案
- 11. 『それから』
- 12. 『夢十夜』の謎解きと漱石の告白
- 12.1 「第一夜」ーー復活
- 12.2 「第三夜」ーー明治二十七年の驚かすやうなこと
- 12.3 「第五夜」ーー明治二十七年の破局の真相
- 12.4 解釈のまとめ
- 13. 明治二十七年の真相の裏側ーー推論ーB
- 14. 楠緒子の早世
- 15. 検証と推理のまとめ
- 15.1 学生時代の漱石に惚れた女がいた
- 15.2 明治二十二年の出会い
- 15.3 井上眼科で再会した女の子は明治二十二年の女である
- 15.4 井上眼科で再会した女の子は大塚楠緒子である
- 15.5 れんは漱石の大学時代の恋人ではなかった
- 15.6 明治二十七年に伊香保で何らかの事件が起きたーー伊香保事件
- 15.7 明治二十七年七月の伊香保まで、漱石が楽観していた理由
- 15.8 伊香保で示した小屋の潔さ
- 15.9 明治二十七年の大学寄宿舎から法蔵院転居の理由
- 15.10 明治二十七年の菅宅から法蔵院への転居の理由
- 15.11 明治二十七年の法蔵院下宿を女が訪問し、漱石は失恋した
- 15.12 法蔵院73番地へのこだわり
- 15.13 若き漱石は一貫して一人の女性に恋い焦がれていた
- 15.14 楠緒子が漱石の恋人だった事の傍証
- 15.15 恋人は楠緒子であると漱石は『一夜』の中に書いていた
- 15.16 法蔵院を訪ねた女は楠緒子だった
- 15.17 『猫伝』中に隠された謎解きーー銀杏返しの女の子=楠緒子
- 15.18 明治二十七年の漱石が実家にて縁談の相手の名をあかさなかった理由
- 15.19 松山行きの複数の理由
- 15.20 髭と髯
- 15.21 小説中の人物の見かけの特徴
- 15.22 『夢十夜』の「第一夜」に込められた楠緒子の復活
- 15.23 『夢十夜』の「第三夜」に込められた明治二十七年の事件
- 15.24 『夢十夜』の「第五夜」に込められた明治二十七年の破談
- 15.25 ふたたび西片町からの転居の理由
- 16. 漱石が作品中に仕掛けた謎解きのまとめ
- 17. 漱石の学友たち
- 18. 夏目漱石略年譜
- あとがき
- 参考文献